CAVIALE 2017-18AW COLLECTION

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神話、象徴、ゴシック、宗教、そして近代的な事物。人類とその歴史に深く関わる要素を大胆不敵に取り込み、ラグジュアリーなクリエイションとして可視化するブランド「カビアーレ」。2012年のスタート以来、彼らの生み出すものは洋服という枠を軽々と飛び越え、“人類が共有すべき価値”とも呼べるレガシーの領域にまで到達しつつある。その新たな例となる傑作が、今季も誕生した。本誌だけに届いたデザイナーのメッセージとともに、彼らの複雑かつ甘美な世界観の一端を紹介しよう。

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ストリートの今を落とし込んだようなビッグシルエットに、凶暴なグラフィック。今季用意された彼らのルックには、ファンを納得させるだけのスタイルがしっかりと刻印されている。ただ、それと同時に、見えない何かが胎動する不穏な空気を感じざるを得ない。もちろんこの感覚は不快ではない。これまで経験したことがないものと対峙するとき、我々はいつだって身構えてしまうものだ。今まさに赤ん坊が生まれる瞬間のような、希望と不安に満ちた感情に近いのかもしれない。それを生む理由の一つが、今季表現の志向を変えた色彩だ。これが今までよりも明度を増したことで、生と死を連想させるカビアーレ独自のダークなグラフィックとの強いギャップが生まれ、我々の感情をより強く揺さぶるのだろう。明るさと暗さという相反する要素を利用したコントラストの存在は、創造主たるデザイナーの言葉からも見て取れる。

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「我々はファッション業界の一般的な価値観とは対照的でありたいし、刺激的な存在でいたいんです。そして、オーディエンスのライフスタイルの中で際立つ洋服を提供したいんです。だから、色彩が明るくなったといっても、カビアーレに備わる“邪悪な部分”は変わりません。特に今回キーとなっているのが“陰と陽”の性質を持つ若い世代に対して、もう一度メンズウェアを蘇生させるということ。大胆な男らしさを洋服の中心要素にして表現したいんです。我々にとっては、安っぽい線のジオメトリック柄や、いくつかのロゴで作られたガーメントは上質なものではないし、使い古されたもの。今後もそういったものを作ることは絶対にありません」

“陰と陽”という対極に位置するものを巧みに組み合わせ、新鮮なファッションを構築する。そのためには、これまでファッション史の定石とされてきた手法も一切捨て去る。言うが易し、行うが難しの彼らの宣言は、時に過酷な道へと自分自身を追い込むかもしれない。しかし、だからこそカビアーレのクリエイションに、我々は新たな始まりを感じてしまうのだ。

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ワールドスタイリング

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☎︎03-6804-1554

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